sungrove

2020.06.13 |BLOG

あなたを疲労させる正体は?

こんにちは!
あっという間に月日は流れ、6月に入りました。
季節は梅雨入り直近ですが、いかがお過ごしでしょうか?

今日のテーマは疲労について。
口癖のように疲れた、、と言っている方も少なくないのではないでしょうか?
寝ても寝ても疲れがとれない。

そんな現代人の多くの方が抱える疲労のお悩みについて整理してみましたのでご自身の症状と当てはめてみて
解決策の糸口になれば嬉しいです。

目次

疲労とは?

疲労ってどいう意味?と聞かれると、意外と”あれ?なんだろう?”となることがあると思います。
疲労の定義を改めて確認すると、
『疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独自の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である』
とのこと。(日本疲労学会より引用)

要するに、精神的にも、肉体的にも活動が過多で、休みたいという気持ちがある状態とのことです。
言い換えると疲れを感じているときは、心身に過度な負荷がかかっている状態ともとれまして、程度の差こそありますが、疲れは、痛みや発熱と同様に
「これ以上、負荷がかかった状態が続くと体に害が及んじゃうよ!」という人間が生命を維持するために感じるサインとも考えられます。

疲労の分類

疲労といえど、原因は様々です。
今回はなるべくわかりやすく、原因別に分類をしてみました。
ここでは大きく抹消性疲労と中枢性疲労の2種類に分けています。
それに伴って、対策も明記していきたいと思いますので参考にしていただけたら嬉しいです。

抹消性疲労

抹消性疲労とは、筋肉などの抹消組織で生じる疲労をさします。
いわゆる、たくさん運動をしたあとに生じる筋疲労や筋肉痛をさします。

抹消性疲労は「筋疲労」と「末梢神経性疲労」に大別されます。
まず筋疲労とは、過剰な負荷によって筋肉内に存在するグリコーゲン(糖質)など、エネルギー源が枯渇し、一時的な血流不全などが生じます。それに伴い、筋肉の動きを伝達する神経などがうまく作用できず、筋力がうまく発揮できなくなります。結果的にパフォーマンスが低下します。

そこから、運動中に生じた筋肉の損傷後には活性酸素が増加します。これにより酸化ストレスが増加し、炎症となって(いわゆる筋肉痛)さらにパフォーマンスを低下させます。
これがいわゆる筋疲労を代表とする抹消性疲労です。

この手の疲労は炎症の収束とともに回復するのが特徴で、十分な休息と栄養によって解消できます。
たくさん歩いて足が疲れても、翌日や翌々日には疲れがとれていますよね。
そんなイメージになります。

中枢性疲労

ここまでお伝えした抹消性疲労は、イメージしやすいと思いますし、本人も原因がわかっていることが多いです。
ここからご説明する中枢性疲労は、なんとなくだるい、なんとなく疲れるの原因となることが多いです。

中枢性疲労とは、頭や身体を酷使する量と比例せず、心理的な疲れが大きいです。
例えば、身体は酷使していないのに長時間続く会議など、ストレスや緊張状態が続くことでぐったり疲れてしまうなど。心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
このように「ストレスの感じ方」が中枢性疲労には重要になってきます。

ではストレスだと感じ認識するのはどこでしょうか?
それは脳です。
いろんな症状を”疲れ”と最終的に決めるのは、脳です。

中枢性疲労について、主な原因を3つに分類してみました。

中枢性疲労:脳疲労

ストレスの処理は主に脳の「前頭前野」と呼ばれる場所で行われます。
人間の「前頭前野」は大脳の中の約30%を占めていますが、動物の中でもっとも大きいチンパンジーなどでも7~10%くらいしかありません。つまり前頭前野は人特有に発達している部分です。

前頭前野の役割は、
・思考、新しいことを創造する
・感情、行動コントロール
・コミュニケーション
・集中する
・意欲、計画性
・記憶と判断

どれも人間らしさという点では欠かせないものになるのがわかります。

だれもが経験したことがある、日によって疲れ方が異なるのは前頭前野のストレス処理能力が関係しているのですね。
確かに疲れているときは、集中できないし、意欲もわかきません。

このストレスの処理がうまくいかないと強い疲労や過労死などを生む原因ともなりえます。

余談ですが、逆に、この前頭前野を意識して鍛えることで中枢性疲労を改善することもできます。
その方法は、前頭前野は「いつもと違う」刺激や、人との関わりで活性化し、
相手のいいところを探そうとすることでも鍛えることができる、ということがわかっています。

これは今すぐやれる脳トレ、実践あるのみです。

中枢性疲労:副腎疲労

つづいて、副腎疲労による疲労です。
こちらはストレスを感じると→視床下部の室傍核から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンがでる→下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンがでる→そして副腎皮質から副腎皮質ホルモン=コルチゾールがでます。
ストレスによって、コルチゾールが慢性的に放出されることにより副腎が疲労してしまうということです。
こちらは慢性疲労の原因の代表格となることがあります。

また、この慢性疲労をうつ状態と間違えてしまうこともあるようで、ストレスと疲労の関係が複雑であることを示しています。

他にも副腎皮質は、
・血糖値上昇
・抗炎症作用
・免疫抑制
・性機能の低下

などの作用をもつホルモンも分泌します。
疲労を起こすと他にも様々な影響がでてしまうことがわかります。

中枢性疲労:自律神経疲労

そしてもう1つは、自律神経の乱れによる疲労です。
これもよく聞くことであり、ご存知の方も多いかと思いますが、
自律神経には交感神経=アクセルと副交感神経=ブレーキがあります。
これらは、司令塔である脳の視床下部というところで調整されています。

活動的な時は交感神経有意で、リラックスしているときは副交感神経が有意です。
これらがどちらにも偏らずにバランスがとれている状態では脳疲労はおきません。

一方、現代社会に多いストレスや心配事などが慢性的にある状態だと、交感神経が過剰となりバランスが崩れ、疲労という形で認識されます。

もう1つ見逃してはいけない、細胞の酸化

そしてもう1つおさえておきたいポイントとして、細胞の酸化があります。
前頭前野で処理されるストレス刺激が、脳内で大きくなると、脳の活動が活発になり、脳の酸素消費量が増大します。酸素がたくさん使われた後には、その副産物として大量の活性酸素、つまり酸化ストレスが産生されます。
これにより過剰な酸化ストレスが細胞にダメージを与えてしまいます。

このダメージやストレス負荷が脳の中で疲れやだるさを感じたり身体に異常が生じるとされています。
筋肉痛も活性酸素による炎症の影響を受ける様に
中枢神経系のメインは脳の疲労=活性酸素の影響も大きいと考えられます。

ということでここまでが疲労の概要とともに、原因をまとめたものになります。

まとめ

いかがでしたか?
疲労とはいえ、原因は様々。
自分はどの原因が大きそうか、ぜひ考えるきっかけにしていただけたらうれしいです。

そして原因がわかると、それに対してより的確な対策が行えます。
次回は対策について、それぞれの原因を踏まえ考えていきたいと思いますので
よかったらまたチェックしてみてください。

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